小さい二世帯住宅で生まれ8人で暮らす幼児期。家の中には病人が絶えず、病人のためには誰かが犠牲になるという構図を見て育つ。友達にも恵まれず、いつも考えていたことは目立たないようにすること。それゆえ、みんなと同じであることに必死になるも運動神経もなく、面白くもない私は『ゆりちゃんと遊ぶのはおもちゃをいっぱい持っているからなだけ』など日々言われ傷つきながら育つ。最悪は、小学校1年性時代。給食が始まった初日、食事が入っているアルミのバケツを見て衝撃を受ける。理由は、雑巾を洗うバケツに見えたから。。。配られる器もアルミ製で、エサに見えてこれまたびっくり。かなりの衝撃で、震えながらも食べなければと思うも、スープの中になにやら硬い白いものを発見。恐る恐る先生に言いに行くと、先生が確認してひとこと。『あ、歯やね。食べなくてよかったね。』と大笑い。アルミでびっくりする神経質な私には食べ物に人の歯が入っているということは衝撃の衝撃。にも関わらず笑われるという行為も、周りに「気持ちわる～」と言われる出来事も辛すぎて心がポッキリ。その日から給食が一口も食べられなくなり、ここから地獄のような日々が始まる。担任から、給食が食べられない人はダメな人だと言われ、その後、ことあるごとに顔を平手でたたかれるようになる。物がなくなっても給食を食べない人がやったことと犯人にされ、とにかくどなられ、毎日たたかれる。で、そのうち、朝になると吐き気と頭痛に襲われ登校拒否決定。当時は学校に行かないとか、転校する選択肢はなく、「もうこの苦痛と恐怖から逃げるには死ぬしかない」と毎日方法を考えるようになる。そんな中でも学校を休んで泣きながらもにテレビで放送されていた映画が楽しみになる。映画は主に任侠映画(笑)おかげで小学一年生で「一宿一飯の恩義」など覚え、ご恩には報いること、助けてくれた人は裏切ってはいけないことを学ぶ。ついでに、大事な人のためには自分が犠牲になるのは当たり前である、欲しくても他人を優先するべきだという考えも身につき厄介な思考パターンもできる。またこの時期はあまりに辛すぎて、私はこの家の子じゃない、など現実逃避思考にもなり、妄想三昧。これは現在の私のイメージ力につながるのかもしれないとちょっとだけ納得。さらには、この時期の体験で人が持つ悩みや人の心の動き、心と体の反応について考えるようになり今の仕事のベースができたように思う。

幼少期の体験から8歳くらいから心理学の本を読んでいた結果、大学も心理学系を希望するも先生からこう言われて諦める。『心理学科を出てもそんな仕事につける可能性はないぞ』小さい頃から早く独立したかった私は諦めて学科は問わず就職率の高い短大へ進む。就職先を決めるときも、堅実安定を求め銀行を志望するも当時の友達にこう言われて断念『銀行は片親の子は選ばないってお父さんが言ってた』真意はわからなかったが高校卒業後に父が亡くなっていた私はそれを信じてかなり落ち込む。で、元気になった私が思ったことが、『そんなに信用がないなら、実力で勝負だ！』その結果、当時女子には人気のない不動産業界を選択。『とにかく稼げば良いのだ！』と営業なんてとんでもなく苦手な性格なのに営業職を希望し、それを叶えるために在学中に宅地建物取引主任者の資格取得を目指す。企業名よりも女性でも営業をさせてくれること優先で会社を選択。そして宅建取得をアピールして内定をもらう。喜んでお世話になった就職課の先生に報告にいくも『なんでそんなうちからなら後ろ向いてでも入れる会社に行くんだ』と呆れられちょっと寂しくなる(笑)この体験でも私は世間の目や自分の心の移り変わりに興味を持ち、人の心に関わる仕事がしたかったことが忘れられずユングやフロイトなどの心理学系の本を見つけては読んで人間観察を楽しむ日々を過ごす。

いろいろあって30代へ。当時誰もが知る大企業で働いていた私。仕事内容はブランドバッグの買付をするバイヤー。日々流行りの商品をを追いかけ、チラシのネタを考え、最大100店舗分の商品をかき集め、新店オープンだ改装だと言えば西へ東へ。買付は海外にも行くことがあるハードな毎日。今生は子供より仕事だ！と遣り甲斐を持って働いたにも関わらずある日会社が倒産の憂き目に。多くの店から出店して欲しいと言われていたにも関わらず、倒産後は一番の不採算部門と烙印を押され邪魔にされる始末。その他も天と地が入れ替わる体験を重ね、遣り甲斐の合った仕事はなくなり、後始末も終わった時、ある考えが浮かぶ。今まで、小学生から安定を求めて生きてきたのに、不安定だという理由で人の心に関わる仕事を諦めてきたのに、結果がこれなら、『安定ってないのかもしれない・・・』そう実感した私は、『不安定でもやりたいことをやろう！』と決意。会社を辞めて起業することに。当時はセラピーなど怪しいを始めさまざまな偏見が多い中、オーラソーマというイギリスの色彩心理に魅了され、そこでの仲間との出会いもありヨチヨチと歩き出す。この経験から、私は『人生、どん底と思ったときはチャンスだ！』という考えを持ち、悩んで苦しんでいる人に今はチャンスでもあることをわかってもらいたく活動するようになる。

「セラピスト」になりたかった私はこの世界に入るといろいろな考えがあることを発見。特に、「そもそも何かを望まなければ得られないと苦しむことはない」という考えを知った時は愕然。当時、ありのままで生きたい人をサポートすると言っていた私は『ありのままなんて生きられるわけがない。そんなのにお金を払う人はよっぽどの暇人でお金持ちだけ』とよく言われていたことと重なり、どうしていいのかわからなくなる。が、2009年、そんなとき、一冊の本に出合う。それが佐藤富雄先生の『幸せに愛される法則～女性のための脳レッスン～』私はタイトルだけで釘付けになり書店にダッシュ。帯に書かれた『脳がよろこべば愛もお金もやってくる』という言葉に衝撃。まさにこれは私が言いたかったことだと実感し、一度でいいから佐藤先生に会いたいと願うようになる。が、ベストセラー作家の先生に会えることはないと思うも、自分の今までの知識を実践すれば夢は叶うはずとその日から実践。結果、すぐに佐藤先生に会えることに。最初の出会いで別荘にお誘い頂き、友達と二人でワクワクと新幹線へ。そこで大阪事務局として活動することを依頼され、以降佐藤先生の元で脳と体と心のことを学びながら先生が亡くなるまでスタッフとして活動。その時の学びから『人は悩みを解決することに力を入れるよりも、夢をを持ち、衣食住を整える方が人生は思い通りになる』と感じ衣食住の学びを取り入れた『幸せ体質プログラム』を開発。

プログラムにはメイク、ファッションの分野の専門家で外見が内面の向上につながると理解してくださる先生方に出会い講師としてかかわって頂けることに。結果、外見のアプローチで短期間にセルフイメージを良くすることに成功。その後、東洋医学をベースにした薬膳を学び、食の分野からも幸せを感じてもらいたく食べながら学ぶ薬膳ランチョンをスタート。2018年からはテーブルコーディネートや整理収納アドバイザーの先生にもご協力頂き、ライフスタイル全般をバージョンアップする脳活ライフ実践講座なども開講。合わせて、セラピストの育成や経営者向けのコミュニケーション講座も開催。20年経った今も学びの連続で子供の頃からの人の心に関わる仕事がしたいという夢を叶えて現在に至る。